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Integrated Platform for Cloud-based Robot Services
―人工知能学会近未来チャレンジ特別企画―

トピックス

  • 2018年度の人工知能学会全国大会の論文募集を公開いたしました.
  • 2013年度の人工知能学会全国大会において,本チャレンジが採択されました

クラウドベースのロボットサービス統合基盤(CRSP)とは

クラウドベースのロボットサービス統合基盤では,オープン化されつつあるロボット関連技術や人工知能技術を,RSi の技術上に構築し,ロボットの非専門家向けにクラウドベースのロボットサービス統合基盤を提供し,実証実験をとおして提供手法の有効性を検証することを目指しています.

本チャレンジの要旨と背景

Overview

近年,多くのロボット機能/知能モジュールがオープン化され,これらを統合して基本的なロボットシステムを構築できるようになってきました.ロボット分野では,共通プラットフォーム研究が活発化していると同時に,IT分野やモバイル分野との融合も進行しています.ロボット技術は多くのブレークスルー技術に基づいており,人工知能分野をはじめ,様々な分野の研究者やソフトウェア開発者が容易に利用できると,新たな研究や広い産業領域への展開が期待できます.しかしながら,ロボット工学の専門知識を持たないソフトウェアプログラマが,サービスに相応しい機能モジュールを見極め,それを統合し,ロボットを用いたアプリケーションを開発することはいまだ容易とはいえません.また,開発したモジュールやアプリケーションを,インターネット経由で相互接続可能なロボットサービスとして展開する手法も十分には確立していません.

Background Technology

私たちは,ロボットサービスのインターネット化を目指して双方向通信可能なRSNP(Robot Service Network Protocol)の研究を進めてきました.RSNP は,2004 年に設立されたロボット開発関連の企業を中心とした業界団体であるRSi(Robot Service initiative)により仕様化され,ライブラリ開発,高信頼通信,他のプラットフォームとの連携などが研究されています.RSNP 仕様に準拠したライブラリ実装として,FJLIBがあり,Java,JavaScript,HTML5 と組み合わせたロボットサービス開発を行うことも可能です.また,Objective-C で実装されたiRSNPもあり,相互運用を実現しています.本チャレンジでは,このRSi技術をベースに,人工知能技術との連携,及び統合に取組み,クラウドベースのロボットサービスの統合基盤の提供を目指しています.

本チャレンジの目標

  • マルチ実装を許容し相互運用可能なロボットサービス統合基盤を実現すること
  • システムの核(Core Software System)となる互換性を実現させるミドルウェア層の上に,ロボットサービス開発に必要な仕組みを集約し,これをサービス開発フレームワークとして提供することで,上位/実用レベルの付加価値となるサービスアプリケーション開発の礎を築くこと
  • ロボット工学の知識を持たないソフトウェアプログラマが,ロボットサービス開発に参画することができる共創の活動基盤を提供すること

本チャレンジの意義(メリット)

(開発者のメリット)
ロボットの専門知識を持たない多分野の開発者がロボットサービス開発に参画できるようになる.
低コスト開発,効率化
自身の研究領域への専念
再現,再利用,実用性
多くの分野の開発者が従事することにより,魅力的なサービス開発が可能となる

(ユーザ:市場のメリット)

 

本チャレンジの計画

 

 

コアメンバー

成田雅彦(公立大学首都大学東京産業技術大学院大学)

加藤由花(東京女子大学)

土屋陽介(東京通信大学)

村川賀彦(株式会社富士通研究所)

新メンバー募集

本チャレンジのメンバーを随時募集しております. (以下,仮)

  • 本統合基盤で動作するロボット開発,ロボット機能モジュール,フレームワーク開発や実装に関わって頂ける方
  • 本統合基盤へご自身の知能研究成果を適用し,用途に応じた提案や,相互の意見交換を行って頂ける方

ご興味をお持ちの方は,以下までお問い合わせください.

 

CRSPチャレンジに関するお問い合わせ

お問い合わせは,成田 雅彦(産業技術大学院大学)narita-masahiko[at]aiit.ac.jp までお願い致します.