統合開発環境は、Eclipse以外でも利用可能ですが、本サイトではEclipseのWTP機能を使用することを前提に説明します。 必要なソフトウェアを各ダウンロードサイトより入手し、開発用PCにインストールしてください。ここではインストール先のベースフォルダとして、すべて”c:\java”配下にインストールするものとして説明します。他の場所にインストールする場合は適宜読み替えてください。 各ソフトウェアのインストール方法詳細および使用方法詳細は、各ソフトウェアのドキュメントやWebの情報を参照してください。ここでは、最低限必要な情報のみ説明します。
インストール
JREのインストール
java.sun.comのダウンロードサイト(http://java.sun.com/javase/downloads/index.jsp)より、”Java SE Development Kit(JDK)6”をダウンロードし、インストーラに従ってベースフォルダにインストールしてください。Windows7の場合には、「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「システム」→「詳細設定」タブ→「環境変数」の順に選択し、システム環境変数に環境変数JAVA_HOMEを設定します。以降インストール先フォルダを”< JAVA_HOME >”と表記します。
インストール後は、JDKをインストールしたフォルダをJAVA_HOME環境変数に指定してください。
Apache Tomcatのインストール
The Apache Software FoundationのApache Tomcatダウンロードサイト(http://tomcat.apache.org/download-60.cgi)より、”Apache Tomcat”をダウンロードしてください。インストーラ版とzip版がありますが、開発環境なのでzipファイルからインストールすることをお勧めします。zipの場合は、そのままベースフォルダに解凍してください。
以降インストール先フォルダを”< TOMCAT_HOME >”と表記します。
Apache Axis2のインストール
The Apache Software FoundationのApache Axis2ダウンロードサイト(http://ws.apache.org/axis2/download.cgi)より、”Apache Axis2/Java”をダウンロードしてください。ダウンロードしたzipファイルを、そのままベースフォルダに解凍してください。
以降インストール先フォルダを”< AXIS2_HOME >”と表記します。
Eclipseのインストール
eclipse.orgのダウンロードサイト(http://www.eclipse.org/downloads/)より、”Eclipse IDE for Java EE Developers”をダウンロードしてください。ダウンロードしたファイルを適当なフォルダに解凍してください。 必要があれば適宜日本語化してください。本書ではオープンソースのPleiades(http://mergedoc.sourceforge.jp/)により日本語化したもので説明します。
以降インストール先フォルダを”< ECLIPSE_HOME >”と表記します。
Eclipseへの設定
インストール済みのJREの設定
インストールしたJDKをEclipseのデフォルトのランタイムに指定します。
- Eclipseを起動し、「ウィンドウ」-「設定…」から『設定』ダイアログを開き、左ペインのツリーから「Java」-「インストール済みのJRE」を選択します。
- 右ペインで「追加」ボタンを押し、『JREの追加』ダイアログを開き、標準VMを選択して「次へ」ボタンを押します。
- 「ディレクトリー」ボタンを押しフォルダ参照から”JREホーム”に< JAVA_HOME >のパスを選択し「完了」ボタンを押すとJREが追加されます。
- 追加されたJREをチェックし「OK」ボタンを押し『設定』ダイアログを閉じます。
サーバ・ランタイム環境の設定
インストールしたApache Tomcatをサーバ・ランタイムに指定します。
- Eclipseを起動し、「ウィンドウ」-「設定…」から『設定』ダイアログを開き、左ペインのツリーから「サーバ」-「ランタイム環境」を選択します。
- 右ペインで「追加」ボタンを押し、『新規サーバ・ランタイム環境』ダイアログを開き、”ランタイム環境のタイプ”に”Apache Tomcat v6.0″を選択し「次へ」ボタンを押します。
- “Tomcatインストールディレクトリ”に
のパスを指定し「完了」ボタンを押すとランタイム環境が追加されます。 - 「OK」ボタンを押し『設定』ダイアログを閉じます。
サーバプロジェクトの作成
Apache Tomcat実行用のサーバプロジェクトを作成します。
- Eclipseを起動し、「ファイル」-「新規」-「その他…」から『新規』ダイアログを開き、ウィザードのツリーから「サーバー」-「サーバー」を選択し、「次へ」を押します。
- サーバのタイプを選択のツリーから「Apache」-「Tomcat v6.0 サーバー」を選択します。サーバ名は任意で指定できますがここでは「ローカル・ホストのTomcat v6.0 サーバー」としておきます。サーバ・ランタイム環境で「Apache Tomcat v6.0」を選択し「完了」を押します。
- 『プロジェクト・エクスプローラー』ビューに「Servers」-「ローカル・ホストのTomcat v6.0 サーバー」が作成され、『サーバー』ビューに「ローカル・ホストのTomcat v6.0 サーバー」が追加されていることを確認します。
- 『サーバー』ビューで「ローカル・ホストのTomcat v6.0 サーバー」を選択、右クリックしてポップアップメニューを開き、「開始」を選択します。『コンソール』ビューにエラーログが出されずに、『サーバー』ビューで状態が始動済みになることを確認します。確認できたら、停止しておきます。
Axis2の設定
インストールしたApache Axis2をAxis2ランタイムに指定します。
- Eclipseを起動し、「ウィンドウ」-「設定…」から『設定』ダイアログを開き、左ペインのツリーから「Webサービス」-「Axis2設定」を選択します。
- 右ペインで「Axis2ランタイム」タブを選択し、”Axis2ランタイム・ロケーション”に
のパスを指定します。他のタブはそのままにします。 - 「OK」ボタンを押し『設定』ダイアログを閉じます。
ユーザ・ライブラリーの設定
- Eclipseを起動し、「ウィンドウ」-「設定…」から『設定』ダイアログを開き、左ペインのツリーから「Java」-「ビルド・パス」-「ユーザー・ライブラリー」を選択します。
- 右ペインで「新規」ボタンを押し、『新規ユーザー・ライブラリー』ダイアログを開き、”ユーザー・ライブラリー名”に”AXIS2_LIB”と入力し「OK」ボタンを押します。
- “定義済みのユーザー・ライブラリー”にAXIS2_LIBが追加されるのでそれを選択状態にし、「JARの追加」ボタンを押し、『JARの選択ダイアログ』で< AXIS2_HOME >\libから以下のAxis2のコアjarファイル群を選択します。(
\lib配下のjarファイルをすべて選択してもかまいません) - axiom-api-1.2.7.jar
- axiom-dom-1.2.7.jar
- axiom-impl-1.2.7.jar
- axis2-kernel-1.4.1.jar
- backport-util-concurrent-3.1.jar
- commons-codec-1.3.jar
- commons-httpclient-3.1.jar
- commons-logging-1.1.1.jar
- log4j-1.2.15.jar
- mail-1.4.jar
- neethi-2.0.4.jar
- wsdl4j-1.6.2.jar
- XmlSchema-1.4.2.jar
- 「OK」ボタンを押し『設定』ダイアログを閉じます。